2019年 05月 06日
実家のある町の池 |
実家のある町には古くから冒険好きの子供たちに人気のあった池があって、そこは赤い目をした大きな魚がいるらしく、それを釣ってやろうと、釣り好きの大人や冒険好きの子供が週末になると自転車でやってきた。自転車なのは道が未舗装で細いからで、途中にはお化けの出そうな手掘りの狭いトンネルがあったから。
池の周囲は水草が鬱蒼と生い茂り、来るものを容易には近寄らせない秘境のようだったので、子供たちはますます喜んでそこに行ったものだ。
池では赤い目の大きな魚はめったに釣れなくて、僕の釣りの師匠であるリタイヤした会社の社長(釣具屋を営んでいた)ぐらいしか知らない。彼の店にはその魚の魚拓が堂々と飾られていた。ほかには海と水門を通じてつながっていたため、うなぎやチヌ、ボラがよく釣れた。水門付近の浅瀬ではシジミも取れた。
そんな池も時代とともに整備されてもうかつての秘境ではなくなって、町民に愛される公園になった。近くではオートキャンプ場もあるし、温水プールもできた。野球場やグラウンドもあって、この町が主催の有名なマラソン大会のゴール地点にもなっている。
今朝は子供のころ自転車で通った道を思い出しながら池を一周ジョグしてきた。水鳥が小魚を漁るのを眺めながらゴールデンウィーク最終日の朝の時間を楽しんだ。
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by humanspider2006
| 2019-05-06 11:15
| くも日記
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